外壁塗装の施工上の注意点

役物が多いと

役物、いわゆる出っ張りやへっ込みが多い建物では、フラットな建物よりも塗装代金が割高になる傾向がある。それは塗装に対しての作業性の悪さにつながっているからだ。職人の世界で賃金は一人工と言って、作業人一人が出来る一日分を払っているのだが、役物が多いと本来一人工の面積でも効率が悪くそこまでこなせないことから役物が多い建物は割高になるという計算が成り立つのだ。塗装で養生という他に塗料が付着しないように囲う作業があるが、これが役物が多いと大変なのである。言ってみればこれが終わればどう塗っても無駄なところに付着しない防御が出来ていることであって、平らな面と役物とではおびただしい差異があるのは職人の中でも言わずもがな知ることだ。凸凹の多い建物は見た目はいいが実は雨仕舞いが悪い典型で、そういった意味ではのっぺりした変哲もない家がいちばん雨などにはいいのである。

窓も開けられず周りで揮発性の塗料

腕のいい職人は養生という他に塗料がつかなくする作業を念入りにするが、そうでないものは塗るのが先決で養生を怠ることがある。すると塗料がどこからか漏れて他人に多大な迷惑をかけることにつながるのである。何十年も耐久性のある塗料を一度でもつけたら落ちる次元ではなく、資産価値さえ失いかねない怖さをはらんでいるのである。養生が丁寧であれば外壁は安心だが、外壁を塗られている家の中はまさに地獄である。窓も開けられず周りで揮発性の塗料を塗られた暁には、家じゅうシンナー臭くてたまらない。だから塗装は冬に限るのであるが、それも雪国でないという条件付きである。関東の冬は晴れが多く乾燥しているので塗装に最適であるが、雪国や雨の多い地域では逆のそれ以外の季節がいいのである。